昭和35年、現輪島市の端にある山奥の小さな集落から豆腐屋として商売をスタートさせました。それまでは竹炭を作ってそれを売りながら生活していたそうです。
当時、豆腐はお葬式などで振舞われていました。今でこそ毎日のように食卓に並ぶ食品ですが、ご馳走として扱われるものでした。
創業者の谷内重夫と谷内花が豆腐を作り、近所の人に配るようになったのがきっかけで評判を呼び、それを生業としました。
バイクの後ろに木箱を積み、水を張り、そこに大きな1丁豆腐を浮かべて行商をする。また、自転車で通学途中に豆腐の配達をする。今では考えられないような昭和の田舎の風景こそ、私たちの商売の原点です。
今では冷蔵車で街中を走るようになり、スーパーなどにも卸すようにはなりましたが、商売の原点である、「お客様一人ひとりと顔を合わせながら心を込めた豆腐を渡す」という精神は変わっていません。
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